Sokratesさんの備忘録ないし雑記帳

書きたいことを書いている.駄文注意.

大学生のための推薦図書のリストのリスト

ネット上で閲覧できる大学生のための推薦図書のリストのリスト.網羅性に過度な期待はしないでください.
勉強したい分野が決まっている場合は以下を参考にしてください.
sokrates7chaos.hatenablog.com

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よくある質問

インターネッツに長く居ると定期的に聞かれるが,プロフに書くには長すぎたり面倒だったりすることが増えてくる.ここはそういうのをまとめておく場所.

なんで "Sokrates" とか「そくらてす」とか名乗っているの?

大学の授業でプラトンの対話篇が扱われた際,ソクラテス役で朗読をやったら,周りがわたしをそう呼ぶようになった.こんな大仰なハンドルネームを自ら名乗る趣味はないが,ある程度定着してしまったので変えることもできずに居る.

普段何している人?

どこかの大学の隅の方で論理とか計算とかについて考えてますよ.

哲学の人?

哲学の専門教育を受けたことは一度もありません.哲学の論文も書いたことはありません.したがって,「哲学の人」とは言い難いです.「哲学に興味のある人」くらいの立ち位置です.

数学は哲学?

「大学で数学は哲学になる」と主張する人がいる*1.特におもしろくもないし,適切な比喩とも思えないんだが,一部の頭がフワフワしている層や視野の狭い人々,数学を神聖なものに祭りあげたい何とかコミュニケーターなどには受けるらしく,ごくまれに信じている人がいる*2
ただ,実際問題,違いを説明しろと言われるとワリと困る.「リンゴとゾウの違いは何ですか」と聞かれているようなものなので,当然なのだが,「いや,見た目も大きさも全然違うじゃん」と言いたくなる.問題は「リンゴとゾウ」なら一目瞭然なのだが,「学問」は目に見えないので,どちらもわかっていない人には誰かが説明しないと違いがはっきりわからない点にある*3.「リンゴの触り心地はツルツルだし,ゾウも(牙が)ツルツルだから,きっと似たようなものだろう」と言う盲人のようなものである*4
この記事の目的は「数学と哲学の違い」という直観的には明らかだが,ちゃんと主張しようとすると存外面倒なことをできるだけ平易に説明して,最初にあげたような変な主張がナンセンス極まりないということを改めて確認することにある.わかっている人には自明なことしか言わないので,別に読んでも得るところはないと思われる.

  • 数学ってどういう分野?
  • 哲学ってどういう分野?
  • 数学と哲学どう違う?
    • 研究対象が違う
      • この節のまとめ
    • 問題意識が違う
      • この節のまとめ
    • 研究手法(論理)が違う
      • この節のまとめ
  • 総括
  • 参考文献
  • おまけ:数学と哲学の共通点
  • おまけ:「数学と哲学には共通部分があるから完全に間違いとは言えないのでは」という人々へ.
  • コメント返し(2024/02/28)
    • まじめな応答
    • 比喩だからいいじゃん系
    • 「必要だ」って意味じゃないの系
    • 電波さんか迷ったライン
    • たぶん,電波さんなんだけど,ちょっとだけおもしろかったので,コメントしてみる
    • 電波さんたち
  • はてなブログランキング掲載

*1:「大学で生物は化学に,化学は物理に,物理は数学に,数学は哲学になる」というのがフルバージョンである.なにも的を射ていない割になぜか人気がある.ちなみに詭弁家が「『数学は哲学』の『哲学』は『難しいこと』という意味だ」と言っているのを見たことがあるが,それならこの文言の「物理は数学」の「数学」の意味を教えてほしい.物理は数学的な道具が必要とはいえ,明らかに数学ではないのだが,これはどんな比喩なんだろうか.

*2:だいたいこういうおもしろくもない主張をする専門バカ人々は年度始まりに増える傾向がある.(2024/04/22 追記)どうも,こういうおもしろくもない主張をする専門バカ教員の影響で信じてしまう学生もいるらしい.また,「そこは哲学の領域の話なので,深掘りしなくてよいですよね」ということをわざわざ取り上げる数学教員もごくまれにいるようで,そういう人間のために「数学は哲学」という誤解が広まっている側面もあるようだ.数理論理学のようにある程度背景説明の際に「哲学」を持ち出さざるを得ない分野以外では,授業内で哲学の話はしないようにしていただきたいと心の底から思う.(追記終わり)

*3:説明したらわかるとは言っていない.

*4:リンゴと象牙もそんなに触り心地は似てないと思う.正直似ていると勘違いする理由がわからないという意味でもこの比喩を使っている.

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学術系ブックリストのリスト

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論理学およびその周辺領域の本(旧アドレス)

この URL の記事は URL を変更しました.リダイレクトは面倒でしてません…….
新しいリンクはこちら→https://sokrates7chaos.hatenablog.com/entry/books-of-logic
sokrates7chaos.hatenablog.com

【汎用注釈】〇〇の哲学

「数学の哲学」,「哲学の哲学」,「物理学の哲学」という文字列から,ふざけているような印象を受けるかもしれない.しかし,これが正式名称の分野である.一般に「○○の哲学(Philosophy of ○○)」(○○は学術分野の名前)とは,○○という分野に関わる哲学のイシューを研究する分野である.「個別科学の哲学」と総称されることが多いが,○○に普通「科学」として扱われない分野(数学や哲学)も入ることを鑑みると「個別学問領域の哲学」などと呼んだ方が良いように思う.
(2023/12/29 追記)Philosophy of Science Books in Japanese によると「科学哲学」と言った場合,やはり,「経験科学の哲学」を指す場合が多く,「数学の哲学」や「論理学の哲学」などは科学哲学に含まないのが通常の解釈らしい.なので,「個別科学の哲学」と言った場合,暗に「個別(経験)科学の哲学」を指しており,「数学の哲学」や「哲学の哲学」,「論理学の哲学」などは(名前の付け方が似ているだけで)含まれないと思うべきなのかも知れない.(追記終わり)

Beamer でスライドと配布資料を同時に作る方法

この記事は TeX & LaTeX Advent Calendar 2023 - Adventar の 19日目の記事です.遅刻して申し訳ないです.
adventar.org
←昨日 相関係数格付けチェックを作る ~目指せ相関係数ソムリエ!~ - TeX Alchemist Online
→明日 [TeX] [LaTeX] 簡単に 𝕏 を出力したい。 - East Opera 2024

数学徒は Beamer でスライドを作る人が多いです.そういう場合,スライドファイル自体を配布資料とする人も多いです.しかし,配布資料にアニメーション(一部の項目を隠した状態のスライドとか)が残ってしまっている人をたくさん見かけます.そうすると,配布された側としては次のように感じます:

配布資料は前後のスライドなどを確認するのに使いたいのであって,アニメーションそのものを見たいわけではない.無駄にファイルの容量デカくするな💢💢💢
印刷するときも無駄に大変だろ💢💢💢

そうならないようにするためにアニメーションをなくしたスライドも欲しくなるはずです.Beamer にはそういうのを簡単に作る機能を提供しています.
この記事は,その使い方を知らない人や「その機能使うの忘れがち」となる人が少しだけ幸せになる記事のはずです,たぶん.

  • Beamer の handout オプション
  • スライドと配布資料を同時に作ろう
  • まとめ
  • おまけ:サンプル(2023/12/26 追加)
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ヒルベルトの有限算術のはなし ~1+1=2 笑えない数学 落ち穂拾い~

この記事は Mathematical Logic Advent Calendar 2023 - AdventarMath Advent Calendar 2023 - Adventar の16日目の記事である.より正確にはMathematical Logic Advent Calendar 2023 - Adventarの主催に書くことを強要された記事である.
adventar.org
←昨日 Robustly Isomorphic Models | Mathlog
→明日 空白

adventar.org
←昨日 エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス・関数 - 電波通信
→明日 asterisque さん

以前,NHK がヒルベルトプログラム周りを紹介する番組を放送したものの,その内容の大半が誤っていたという大きな事故があった.多くの目に余る間違いに加え,その影響力の大きさを鑑みて,わたしは間違っていた内容を批判・訂正するための記事を書いた.
sokrates7chaos.hatenablog.com

この記事は上記の記事で紹介しきれなかったヒルベルトプログラムの話,特に「有限算術」という概念について説明するための記事である.現代の数理論理学(というか証明論)の源流の一つの話である.歴史の専門家ではない人間が書いているので気楽に読んでね.

  • はじめに
  • ヒルベルトプログラムとは何か
  • 有限算術
  • 総括
  • 参考文献
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【備忘録】(マイナス)×(マイナス)=(プラス)

環の公理から \( (-m)\times (-n) = m \times n \) を証明する.自分用のメモを公開しているというノリなので,説明が不十分な箇所があるかもしれないが,追記するかも知れないし,しないかも知れない.

  • 環の公理
  • いくつかの補題
  • (マイナス)✕(マイナス)=(プラス)
  • 関連文献
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今,「論理」を学ぶ人のために

こんなツイートを見た.


『論理哲学論考』は哲学書として大事な本らしいが,「論理」を勉強したい人間が最初に手を出してよい本でないことは間違いない.こういうことを防ぐためにも次のような記事の更新をたびたびしてきた.
sokrates7chaos.hatenablog.com
しかし,この記事は単に論理学およびその周辺領域の本を並べてコメントしているだけなので,上記の事態を防げていないような疑惑が常々あった.「論理」の「何を勉強すればよいか」がわからんから「とりあえず,有名な本を手に取ればいいだろう」という発想をし,結果上記のツイートのような事態になるわけだが,「何を勉強すればよいか」について『論理学およびその周辺領域の本(旧アドレス) - Sokratesさんの備忘録ないし雑記帳』は何も語っていない.そのうえ,語らせる予定もない.
そういうわけで,「『論理』に興味を持ったが何を勉強すればよいのか,どんな本を読めばよいのかわからない」という青少年のために「こういうの勉強するといいんじゃないですかね」と提案するための記事である.役に立たなかったらごめんね.

  • 君は「論理」の何に興味があるのか
  • 推理小説などで「論理」を強調されてあこがれたから
    • 最初にどの本を読むべきか
  • ビジネスの場で「論理」的に考えて「論理」的に話すことを周りから求められたから
    • 最初にどの本を読むべきか
  • 科学における「推論」の扱いが気になったから
    • 最初にどの本を読むべきか
  • 数学をしていて,「この基盤にあると思われる『論理』とはなんだろう」となったから
    • 最初にどの本を読むべきか
  • 情報科学の技術的な道具として「論理」が必要になったから
    • 最初にどの本を読むべきか
  • 哲学の道具として「論理」が必要になったから
    • 最初にどの本を読むべきか
  • 言語学の道具として「論理」が必要になったから(2023/11/17 追記)
    • 最初にどの本を読むべきか
  • 上記以外の動機の場合
    • 最初にどの本を読むべきか
  • 総括
  • 関連するインターネットコンテンツ
    • 似たような目的のページ
    • 参考になるかもしれないページ
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