Sokratesさんの備忘録ないし雑記帳

書きたいことを書いている.駄文注意.

ぎんがしんねん~銀英伝の話~

 親愛なる読者の皆さま, あけましておめでとうございます. 仮面の日曜数学者です(迷ったけどこれにした). 

 

 今年のお正月は様々あって, 姫路で過ごしたのですが, 旅は良いですねぇ. 久しぶりにゆっくりできました. 

 

 最近は初日の出をゲンの良いところで拝もうってんで, 年末年始にいろんなところに旅行する人が増えているそうで, 中には「宇宙で初日の出を見たい」という人もいるらしいです. 曰く「銀河の初日の出は, 縁起がいい. なんといっても銀河新年というくらいだから......」

 

 といううことでねぇ,  今日は数学の話ではなく, 銀河英雄伝説(略称:銀英伝)の話を書こうと思います. なぜ今そのテーマか? この前銀英伝オフ会が都内某所で開かれていたようですが, それに参加できなかった後悔というとてもとても個人的な都合です...... 

 

銀河英雄伝説 文庫 全10巻 完結セット (創元SF文庫)

銀河英雄伝説 文庫 全10巻 完結セット (創元SF文庫)

 

 

 これですね. 本編全10巻+外伝5巻というそれなりにボリュームのある作品です. 20年程前の作品ですが, 最近ヤングジャンプ藤崎竜先生によるコミカライズされたりとか, 2017年にProduction I. Gによる再アニメ化(以前にもOVAとしてアニメ化済み. 本編全110話+外伝52話)が決まっていたりと, 盛り上がりを見せている作品です. 3年ほど前にSFの面白い作品が読みたいと思って読み始めた作品ですがはまってしまいました. 以前からのファンの皆様にはこう言われます. 

 

なぜ, 今, はまったのか? 

 

 なんでだろうね. ヤングジャンプでの連載が決まったとき, 古参ファンの皆さまと盛り上がっていたものな. 

 

 えー, ストーリーの紹介しておこうか. 

 舞台は遠い未来. 超光速走法(ワープ技術かもしれない)の発達で人類の生存圏は銀河全体に及んでいた. なんやかんや(ここのあらすじだけで30ページくらいあるというすばらしさ)あって, 人類は帝国主義銀河帝国と民主主義の自由惑星同盟に分かれていつ終わるとも知れぬ闘いの日々に明け暮れていた. 

 長い戦いの中で, 双方とも政治の腐敗, 長年の戦争による人材不足などの弊害が訪れていた. 

 そんな中で, その時代を終わらせる2人の英雄が出現した. 1人は銀河帝国の若き上級大将「常勝の天才」「生意気な金髪の孺子(こぞう)」ラインハルト・ローエングラム, もう1人は自由惑星同盟の元歴史学者志望の軍人「不敗の魔術師」「ペテン師」ヤン・ウェンリー. 物語はこの二人の人物を中心に進んでいく. 

 他にも第三勢力として, 銀河帝国と自由銀河同盟の闘いから利益を吸い上げようというフェザーン自治区やその裏側に存在する×××の暗躍などいろいろな事件が起こっていく. 激動の時代を超えて, 人類はどこへ向かっていくのか......  

 

 大体こんな感じです.  

 

 この作品の面白さはストーリーはもちろんですが, セリフのカッコよさや各キャラクターの思想にあります. 特に自分はヤン・ウェンリーが大好きで, 彼が出てこない帝国側の話を読むときは少し(ゲフンゲフン

 

 ヤンは基本働きたくない人で, 「退役年金をもらう」ために軍人をしています. 元々は歴史学者志望の青年だったのですが, 経済的な事情で「タダで歴史を学べる学校」である同盟軍士官学校戦史研究家に入学をするのですが, なんやかんやあって, 最前線で戦うことに......

 基本働きたくないマンの彼ですが, 民主主義を守るために最後まで戦い続けます. 彼は民主主義が最良の政治と考えているのです.

最悪の民主政治は最良の独裁政治に勝る. 

とは彼の弁です. ただ, 行動の上では明らかに「民主主義を守るのため」というのが, 行動原理の一つとしてあるにもかかわらず, 彼の中には「民主主義を守るために戦うことが本当に人類のためになるのか」という葛藤と常に共にあります. この矛盾が彼のカッコよさの由縁です. わかりやすいヒーローより悩めるヒーローの方がカッコ良いよね(個人の好みです). 

 

 再アニメ化が決まっていると先ほど書きましたが, 最大の不安は彼の担当声優です. 最初のアニメ化の際は日本の声優会の至宝, 故富山敬さんが担当されていました. 彼が亡くなった後に制作された外伝では郷田ほづみさんが担当されていました.

 最良のヤン声優はもちろん富山さんですが, 個人的には郷田ヤンも好きなので, 郷田さんの続投を望んでいます. もしくは舞台版でヤンを演じられていた河村隆一さんでも良いですね(河村ヤンには富山敬が降りていたというのはファンの間では定評のある話). 他は.....誰が適当だろうか......

 飄々としていてつかみどころのない彼を表現するのは非常に難しいと思いますが, 担当の声優の方の演技を楽しみに待つことにします. 

 

ということで, まだまだ書きたい話もありますが, 疲れたので今日ここまでで......

 銀英伝ファンが増えるといいな. 

 あぁ, 一週間の休みを取って銀英伝最初から読み直したいんじゃぁ......