ネット上で閲覧できる大学生のための推薦図書のリストのリスト.網羅性に過度な期待はしないでください.
勉強したい分野が決まっている場合は以下を参考にしてください.
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- 人文系の学生向けと思われる推薦図書のリストのリスト
- 自然科学系の学生向けと思われる推薦図書のリストのリスト
- 医療系の学生向けと思われる推薦図書のリストのリスト
- 音楽系の学生向けと思われる推薦図書のリストのリスト
- 「教養」の推薦図書のリストのリスト
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インターネッツに長く居ると定期的に聞かれるが,プロフに書くには長すぎたり面倒だったりすることが増えてくる.ここはそういうのをまとめておく場所.
大学の授業でプラトンの対話篇が扱われた際,ソクラテス役で朗読をやったら,周りがわたしをそう呼ぶようになった.こんな大仰なハンドルネームを自ら名乗る趣味はないが,ある程度定着してしまったので変えることもできずに居る.
どこかの大学の隅の方で論理とか計算とかについて考えてますよ.
「大学で数学は哲学になる」と主張する人がいる*1.特におもしろくもないし,適切な比喩とも思えないんだが,一部の頭がフワフワしている層や視野の狭い人々,数学を神聖なものに祭りあげたい何とかコミュニケーターなどには受けるらしく,ごくまれに信じている人がいる*2.
ただ,実際問題,違いを説明しろと言われるとワリと困る.「リンゴとゾウの違いは何ですか」と聞かれているようなものなので,当然なのだが,「いや,見た目も大きさも全然違うじゃん」と言いたくなる.問題は「リンゴとゾウ」なら一目瞭然なのだが,「学問」は目に見えないので,どちらもわかっていない人には誰かが説明しないと違いがはっきりわからない点にある*3.「リンゴの触り心地はツルツルだし,ゾウも(牙が)ツルツルだから,きっと似たようなものだろう」と言う盲人のようなものである*4.
この記事の目的は「数学と哲学の違い」という直観的には明らかだが,ちゃんと主張しようとすると存外面倒なことをできるだけ平易に説明して,最初にあげたような変な主張がナンセンス極まりないということを改めて確認することにある.わかっている人には自明なことしか言わないので,別に読んでも得るところはないと思われる.
*1:「大学で生物は化学に,化学は物理に,物理は数学に,数学は哲学になる」というのがフルバージョンである.なにも的を射ていない割になぜか人気がある.ちなみに詭弁家が「『数学は哲学』の『哲学』は『難しいこと』という意味だ」と言っているのを見たことがあるが,それならこの文言の「物理は数学」の「数学」の意味を教えてほしい.物理は数学的な道具が必要とはいえ,明らかに数学ではないのだが,これはどんな比喩なんだろうか.
*2:だいたいこういうおもしろくもない主張をする専門バカ人々は年度始まりに増える傾向がある.
*3:説明したらわかるとは言っていない.
*4:リンゴと象牙もそんなに触り心地は似てないと思う.正直似ていると勘違いする理由がわからないという意味でもこの比喩を使っている.
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「数学の哲学」,「哲学の哲学」,「物理学の哲学」という文字列から,ふざけているような印象を受けるかもしれない.しかし,これが正式名称の分野である.一般に「○○の哲学(Philosophy of ○○)」(○○は学術分野の名前)とは,○○という分野に関わる哲学のイシューを研究する分野である.「個別科学の哲学」と総称されることが多いが,○○に普通「科学」として扱われない分野(数学や哲学)も入ることを鑑みると「個別学問領域の哲学」などと呼んだ方が良いように思う.
(2023/12/29 追記)Philosophy of Science Books in Japanese によると「科学哲学」と言った場合,やはり,「経験科学の哲学」を指す場合が多く,「数学の哲学」や「論理学の哲学」などは科学哲学に含まないのが通常の解釈らしい.なので,「個別科学の哲学」と言った場合,暗に「個別(経験)科学の哲学」を指しており,「数学の哲学」や「哲学の哲学」,「論理学の哲学」などは(名前の付け方が似ているだけで)含まれないと思うべきなのかも知れない.(追記終わり)
この記事は TeX & LaTeX Advent Calendar 2023 - Adventar の 19日目の記事です.遅刻して申し訳ないです.
adventar.org
←昨日 相関係数格付けチェックを作る ~目指せ相関係数ソムリエ!~ - TeX Alchemist Online
→明日 [TeX] [LaTeX] 簡単に 𝕏 を出力したい。 - East Opera 2024
数学徒は Beamer でスライドを作る人が多いです.そういう場合,スライドファイル自体を配布資料とする人も多いです.しかし,配布資料にアニメーション(一部の項目を隠した状態のスライドとか)が残ってしまっている人をたくさん見かけます.そうすると,配布された側としては次のように感じます:
配布資料は前後のスライドなどを確認するのに使いたいのであって,アニメーションそのものを見たいわけではない.無駄にファイルの容量デカくするな💢💢💢
印刷するときも無駄に大変だろ💢💢💢
そうならないようにするためにアニメーションをなくしたスライドも欲しくなるはずです.Beamer にはそういうのを簡単に作る機能を提供しています.
この記事は,その使い方を知らない人や「その機能使うの忘れがち」となる人が少しだけ幸せになる記事のはずです,たぶん.
この記事は Mathematical Logic Advent Calendar 2023 - Adventar と Math Advent Calendar 2023 - Adventar の16日目の記事である.より正確にはMathematical Logic Advent Calendar 2023 - Adventarの主催に書くことを強要された記事である.
adventar.org
←昨日 Robustly Isomorphic Models | Mathlog
→明日 空白
adventar.org
←昨日 エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス・関数 - 電波通信
→明日 asterisque さん
以前,NHK がヒルベルトプログラム周りを紹介する番組を放送したものの,その内容の大半が誤っていたという大きな事故があった.多くの目に余る間違いに加え,その影響力の大きさを鑑みて,わたしは間違っていた内容を批判・訂正するための記事を書いた.
sokrates7chaos.hatenablog.com
この記事は上記の記事で紹介しきれなかったヒルベルトプログラムの話,特に「有限算術」という概念について説明するための記事である.現代の数理論理学(というか証明論)の源流の一つの話である.歴史の専門家ではない人間が書いているので気楽に読んでね.
こんなツイートを見た.
論理学を勉強しようとして,論理哲学論考とかいう怪文書 (失礼) を手に取っちゃうの,ほんとうにかわいそう.
— Masaki Haga (@silasolla) 2023年3月9日